森の中の非日常、ひっそり佇む小さな小屋「Hut on Stilts」
イギリスの、とある樫の森の中に、2.5m x 2.5mの小さな小さな小屋があります。森のなかにひっそりと佇むこの小屋をデザインしたのは、Nakabayashi Nozomiさんという日本人の女性。彼女はこれまでも、いわゆる「小さな隠れ家」をデザインしているようです。
この小屋のメインスペースは、地面の上ではなく、少し上ったところに作られました。ツリーハウスではありませんが、こうやって地面から少し上に切り離されると、普段見ているものとは違う景色がみえ、非日常感が増します。このメインフロアには、薪を燃やせる暖炉、ベッド、そしてゆったりくつろげるスペースがあります。この小屋の中で暖炉にあたたまりながらくつろぐ様子を想像すると、なんだかとてもわくわくします。
この小屋に使われている素材は、すべて地元のもの。木材やコルク等、たくさんの素材が使われています。クレーンでこの場所に材料を運んできた後は、デザイナー自身を含むたった数名のチームで仕上げられました。この小屋の約半分は、たった2人の力で作られたものだそう。しかも、つかった工具はすべてバッテリー駆動の工具のみ。まるでDIYのように簡単に作ることができたようです。
内装はとてもシンプルで、木の素材そのままに仕上げられています。デザイナーが日本人なだけあって、なんとなく日本の茶室のような雰囲気を感じ取ることができるのではないでしょうか。電気は一切使われていないので、光をたくさん取り入れる工夫が随所にみられます。
非日常が感じられそうな、森の中の小さな小屋。こんな隠れ家的な別荘があれば、都会の喧騒を離れ、ゆったりとした週末をすごせるのかもしれません。